【福岡研明社の歴史】

[大正時代 ~福岡研明社の始まり]
大正デモクラシーと呼ばれた時代、大正7年(1918年)に福岡研明社は誕生しました。
福岡研明社の創業者は、当時、九州帝国大学(今の九州大学)工学部に奉職し刃物の研究を行っておりました。
大正7年は第一次世界大戦が終結した年で、大戦以前、医療機器は医学研究の先進国であるドイツからの輸入がほとんどだったのですが、大戦中、日本からすれば敵国になり国交が途絶し医療機器が入手できない状況となりました。
そのため、九州帝国大学病院から工学部に医療用刃物(手術用メスやミクロトームナイフ)の製造の依頼があり、研究・開発の結果、これらの医療用刃物が供給できるようになりました。
しかし、大学工学部の研究室から大学病院に物品を販売することができないため、創業者は大学を退官し、大学病院に医療用刃物を供給する目的で会社を興したのが我が福岡研明社の始まりです。
[昭和時代 ~福岡研明社の礎]
第2次世界大戦を挟んだ激動の時代、福岡研明社は社訓である「創意 研究 進取 明朗」に基づき、様々なことに取り組んできました。
基礎医学、特に形態学分野に寄与すべくミクロトームナイフの製造や研磨、周辺機器の販売、あるいはアメリカからの医療機器輸入商社として、時代が求める最先端の製品を常に提供してきました。
[平成時代 ~福岡研明社のこれから]
現在は、ミクロトームナイフもディスポーザブルに変わり、以前の製造を中心とした業態も変化し、取扱商品も、もともと専門であった形態学関連の機器をはじめ、培養関係、遺伝子関係、システム関係と分野が広がってきています。
また、工場部門は木工製品の実験台やカセットボックス、マッペなどを製造し、ステンレス製品の解剖台や遺体冷蔵庫、プラスチック製品などもお客様のご要望に応じて製作しています。
医療分野は、これから更なる進歩を遂げ、人類の未来に大いなる光をもたらしていくこととなるでしょう。
福岡研明社は、社訓に基づき、過去に囚われず、しかし積み上げたものは大切にしながら医療の明日に貢献してまいります。